BIGHORNのフレームのことを少し詳しく。続編

前回の記事が好評でしたもので、さらに詳しくBigHornについてご紹介したいと思います。

前回は素材の話が中心でしたが、今回はその素材をどう使うか。フレームの設計について説明しますね。

設計したのはCRAZYSHEEPのブランドオーナーで、MTBのプロレーサーでもある高松健二。
4歳からBMXを始め、高校からMTBのレース活動を開始し世界を転戦していた彼の経験を活かしつつ、CRAZYSHEEPのコンセプトに落とし込んだこのBigHornですが、一部では「神ジオメトリー」と言われるほど絶妙なバランスに仕上がっています。

>> 高松健二プロフィールはこちら

そこで、このBigHornが一体どういうコンセプトで作られたのか、あらためて本人に直接聞いいてみました。


2016年の発売当初はまだ少なかった27.5+規格のタイヤをいち早く取り入れたモデルと言えると思うが構想はいつ頃から?

2015年夏、某マスプロブランドのフロントサスペンション付きアルミフレームを試乗した際に275+のタイヤに可能性を感じた。
その時点でフルリジッドで作ることも構想に入っていましたし、クロモリとの相性は当初より絶対良いと確信してました。

このフレーム設計のいちばん基礎的なコンセプトってどんな事でしょうか?

誰でもナチュラルに楽しめるがコンセプト。
クロモリフレームをリリースしている海外ブランドも有りますが、乗ってみて固いと感じる事が多かったので、パワーのない日本人でも乗りやすいフレームを意識しました。

ずばり「神ジオメトリー」と言われる理由、このバイクのいちばんの特長ってどこでしょうか?

1番の特徴はバランスでしょうね。
乗ったときのバランスが大事なのでそこを意識しました。
登り下りでのコントロール性能と、相対するファクターとしての安定感。27.5+タイヤの持ち味。
その中間で、基本コンセプトの通り、誰が乗っても楽しめる自転車になるように、BBハイト、リアセンターにはいちばん時間を費やしました。

昨今のMTBは部品の規格が乱立してますし、BOOST規格を採用したモデルも増えています。
リアエンド幅135mm/前後クイックリリース、というレガシーな設計は他に選択肢もあったと思いますがこれを採用した理由は?

CRAZYSHEEPのブランドコンセプト的にもスタンダードなもので行きたかったので入手しやすくトラブル時にも対応しやすいパーツを選択しました。
135mmで物足りなさを感じたら当然変更しようと思っていましたが、特に物足りなさを感じませんでした。

 

ここからはちょっと余談です。


乗り慣れてきたユーザーさんがまず最初にカスタマイズするとしたらどこからがおすすめですか?

カスタム感出すならやっぱりヘッドパーツかな。
ブロックの有るタイヤに変更もお勧め、少しワイルドなイメージになります。
とにかく自由に楽しんでもらいたい。

フロントサスペンションをつけるのは、アリ・ナシ?
付けるとしたらBigHornに合うサス選びのポイントは?

有りですよ。
サスペンションを付けることは決してデメリットではありません。
実際僕も付けてテストしています。
160mmストロークの物を付けるとほんの数ミリですが少しbbが高くなりすぎます。
120~140ミリストロークがお勧めです。
リジットフォーク、フロントサスペンションどちらも楽しいです。
ご自身でどう楽しむかです。

 

どう使うか。についても聞いてみました


もしBigHornを買ったらどんなふうに使って欲しいですか?

僕からはどう使ってほしいみたいなのはないです。
お気に入りの1台になってくれれば最高です。

これからMTBを始める方にもたくさん買って頂いています。
まずはどんな使い方がおすすめですか?

折角なので山で走ってもらいたいです。
ハードな所を走らなくても十分楽しめます。
僕が普段乗っている所も超メローな所です。

 

ケンジさん自身、このBigHornで今後やってみたい事とかありますか?

まだまだ色々有りますよ。
バイクパッキングは勿論、フレームに釣竿を括り付けて出かけたり。
フルリジットでどこまで攻めれるのかもチャレンジして行きたいです。


と、こんな感じです。
ガチガチのレース用モデルであれば、それなりのスキルのある人向けに、速く走るために設計する、というのが基本であり高松健二自身もレースではそういった自転車に乗っています。

ただ彼の魅力は競技モデル一辺倒ではなく、そもそもこのCRAZYSHEEPをやっていること、ひいてはライフスタイル全般も視野に入っていて、自転車だけじゃなくて自転車に乗っている人も含めて好きなんだろうな。と感じています(←普段一緒に仕事している人の事を書くのって恥ずかしいですね)
なので「誰でもナチュラルに楽しめる」とか「どう使ってほしいみたいなのはないです。お気に入りの1台になってくれれば最高です。」という言葉が出るんだと思います。

先日BigHornを買っていただいた方に「河川敷を普通にを走ってるだけでも、乗ってるとニヤけてくる」と仰っていただけました。

まさに「誰でもナチュラルに楽しめる」を体現しているような感想をいただきましたが、もちろん僕も自転車屋なので「誰でもナチュラルに楽しめる」を製品として実現するのがいかに難しいか知っていますのでほんと脱帽です。
「神ジオメトリー」(ちょっと気恥ずかしいですが)言い得ていると思います。

そんなBigHornをに乗れて、高松健二本人からも話を聞けるチャンスがもうすぐあります。
12月17日(日)の予定を空けておいてください。
・午前中は「CRAZYSHEEP FARM RIDE + EAT」初心者でも参加可能なライドイベント+高松健二による乗り方レクチャー+手作りハンバーガーのランチ(要ご予約)
・午後14時からは店頭で試乗会です。
詳しくはこちらのページをチェックしてくださいませ。
>>CRAZYSHEEP FARM RIDE + EAT

 

 


ちょっと専門的な言葉も出てきましたので少し補足しますね。
ジオメトリーフレーム全体の寸法や角度のこと
27.5+タイヤサイズの規格。旧来のMTBは直径26インチでしたが、今は27.5インチが主流。27.5+は一般的な27.5インチより幅がやや太めの規格。クッション性と扱いやすさのバランスが特長
BBハイト地面から前ギヤの中心までの高さ。一般に高いとペダリング反応が良くなり、低いと安定感が良くなる
リアセンター前ギヤの中心から後輪の中心の長さ。短いとクイックでキレのある挙動に、長いとマイルドで安定した挙動になる