BIGHORNのフレームのことを少し詳しく。。。

こんにちは。ナカです。
只今の店内 BGMは今日お客さまとの話に出たので無性に聴きたくなったスティーリー・ダンとXTC。
心地よい店内でございます。

さて、そんな店内にこんなものがございまして。。。

BIGHORNのフレームです。
まだ塗装していない、工場から出てきたそのままの姿であります。

今日はこのフレームについて、少し掘り下げてご案内を。。。。
折に触れご紹介していますが、このフレーム制作をおねがいしているのは京都のハンドメイドフレームメーカー「E.B.S」さん。
先日工房見学をしてきた記事がこちらにございますのでよければご覧ください。(Velo Stand Kyotoのブログですがなぜかこの記事は僕が書いています。)
ちょうどこのファクトリーツアーの際に工房に置いてあったのがこのBIGHORN第4ロット目のフレームでした。

フレーム素材は、E.B.Sさんの他のラインナップと同様に国産パイプメーカー「KAISEI(カイセイ)」のパイプを使用しています。往年の自転車ファンの方には「石渡(イシワタ)」といった方がピンと来るかもしれませんね。石渡さんの業務を引き継いで今も唯一国産で自転車用パイプを作り続けているのがKAISEIです。
日本人が設計したフレームを日本製の素材で、日本で作る。品質は言うまでもありませんが、ロマンさえも感じますね。
そんな作り手の息づかいが感じられるフレームについて、普段はあまりここまで詳細に語ることは少ないのですが、使用しているパイプの厚みについて詳細を工場の方からお聞きしましたのでご紹介してみます。
■トップチューブ:直径31.8mm 厚み0.9/0.6/0.9mm(ダブルバテッド)
■ダウンチューブ:直径34.9mm 厚み1.0/0.7/1.0mm(ダブルバテッド)
■シートチューブ:直径28.6mm 厚み0.6/0.9mm(シングルバテッド)
■シートステー:直径16mm 厚み0.8mm
■チェーンステー:直径22.2mm 厚み0.8mm

※1本のパイプで部分によって厚みを変化させる事をバテッドと言います。
必要な強度を保ったまま軽く仕上げる方法です。
厚み0.9/0.6/0.9のダブルバテッド場合、パイプ両端が0.9、中央が0.6となります。

厚みとしてはロードやランドナー等で定番として使われるKAISEI022パイプセットと似ていますが、直径が全然違いますね。(同じ肉厚の場合、直径と強度は比例します)
同じ価格帯のクロモリMTBの中では最も贅沢な素材を使っていると思います。
先日のE.B.Sファクトリーツアーでもチーフビルダーの佐々木さんも仰ってましたが、ほんの少しの肉厚の違いでも意外なほどフレーム重量は変わりますし、やはりパイプによる自転車の特性の違いは大きいと。。。
ちなみにフレーム重量は2.09kg(380mm)です。

あまり自転車に詳しくない方には、このシンプルな自転車のパイプがこんなにこだわって、部材ごとに厚みが違ったり、そもそもこんなに薄いと言うことに驚かれます。
ここまで詳細なことは乗り手にとっては特に知らなくてもいい情報かもしれませんが、知っておくとちょっと自分の自転車が楽しく感じられるかもしれません。

決して安くない自転車ですが(内容からするとめちゃくちゃ安く設定しているのですが・・・)、僕は初心者の方にも躊躇なくおすすめしています。
それはきちんと良い素材と設計で手抜きなく作られたクロモリ素材のマウンテンバイクは必ず長く使えるからです。
ガチガチの高級なレース用バイクは速く走ることしかできませんが、BIGHORNのような自転車は楽しみ方も用途も自由です。生活環境が変わっても好きなようにカスタマイズして乗りつづけられます。
そのためにも基礎的な部分がしっかりしていて、飽きのこないBIGHORNは本当におすすめなんです。